デリーのメインバザールに宿をとって5日
猥雑ながらも、信仰心が秩序をもたらしている街
4月15日に日本をたち、香港で乗り継いで翌16日深夜にデリーのインディラ・ガンディー空港に着く。
出国の待合室で、夜明けを待つ。
埃っぽいせいで大気には霞がかかっているけれど
太陽の光が一粒一粒の埃にきらめいて、
金色の空気に包まれているような朝。
バイクのタクシー、リキシャーに乗る。
風を受けながら、木々、花、牛、猿を街中に見る。
旅の疲れをとるためにシャワーを浴びる。
お湯は出てこない。
湯を沸かすマシーンは火花を吹いた。
水のほうが、40℃あるデリーではかえって気持ちがいい。
早速、水の洗礼を受けた
気候と水になれず下痢と発熱
異国で高熱があがり始めると一時覚悟を決めた
穏やかな心持の中、目覚めると、ダライラマが詠んだマントラと同じ
心地よく聞こえてくる
天竺とか不思議な気分で
このデリーでは、朝と夕にはお経を聞いている
人々は道にある神を参り、楽隊が鳴らせばダンスが始まる。
道をふさいで人々は輪を作り、男も老女も、対して踊る。
子供も大人も。
土曜日には街中でパーティの大音響。
それでも深夜12時にはピタリと止む。
デリーには色んな顔がある。
朝の爽やかで穏やかなマントラと小鳥のさえずり
昼の労働
週末や夕にかけての詐欺師のような顔
夜の祭りや、祈りの顔
深夜は狂犬病にかかった野犬と、牛たちの世界